初めての夜

4/7
前へ
/271ページ
次へ
「やだ、やだ、恥ずかしい……」 「ジュリエッタの身体が俺を受け入れようとしてくれてて、すっごく嬉しいんだけどなあ」  そう言いながら、リカルドは膣の中でゆっくり指を回した。  私が私じゃなくなっていくみたい。全ての熱が身体の中心に持っていかれているようで、認めたくないけど、たぶん少し気持ちよくなっちゃってる。こんなことするの初めてなのに、私、淫乱ってことなんだろうか。 「指の数、増やすね」  最初はギチギチだったはずの膣が、ちょっとずつ緩んでいっているのが、自分でもわかる。きっと入る。ああ、リカルドの指が二本になってしまった。 「よかった、入った」  リカルドがとても嬉しそうで、なんだか、もう、とんでもなく恥ずかしい。 「も……やだ…………」  思わず涙を流す。と、途端にリカルドが血相を変えた。 「ご、ごめん!」  我に返ったように指を抜いて、リカルドが謝ってくる。 「ジュリエッタ、受け入れてくれる準備できてきてると思って、俺、すごく喜んでたけど、ごめん、ほんとに嫌だったんだね……」  ど、どうしよう……と、真っ青になっておろおろするリカルドを見ていると、さっきまでのどうしようもない恥ずかしさが消えて、気持ちが落ち着いた。
/271ページ

最初のコメントを投稿しよう!

201人が本棚に入れています
本棚に追加