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「……え、っと……ううん。リカルド、ちゃんと、わかってくれてた。……その、ごめん、身体が……自分じゃなくなっていくみたいで、なんだかすごく恥ずかしくて……。リカルドのことは、怖くない、から……」
「……恥ずかしい、だけ?」
「う、うん……。なんだか、すごく、はしたないというか、淫乱になったみたいで……」
「ええと、俺がさわって、ジュリエッタが気持ちよくなってくれたら、こんな嬉しいこと、他にないんだけどな」
そう言って、リカルドは優しく私を抱きしめる。
「その、つまり、ジュリエッタなら、淫乱なの、大歓迎なんだけど。……でも、ちょっと急ぎすぎたよね。ほんとにごめん」
申し訳なさそうなリカルドを見て、大丈夫なんだ、と安心する。恥ずかしい私でも、リカルドは受け止めてくれる。
「初めて会った日にこんなに乱れてしまって、リカルドにあきれられたらどうしようって気持ち、たぶん、どこかにあった」
こんなに理性が利かなくなってしまった自分が、すごく恥ずかしくて。
「ううん。ジュリエッタ、とても可愛くて、ますます夢中になった。勇気出して、俺だけに見せてくれてるんでしょう? 恥ずかしいのに。そんなの、もう、嬉しいしかない」
リカルドの優しい声に、私をとても思いやってくれていると心から信じられ、力が抜けた。
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