初めての夜

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「あ……」 「ど、どうしたの?」 「その……」  やっぱり恥ずかしいので、自然、小声になる。 「安心して、力抜けたら、あそこ、一気に濡れて……」 「さわって、いい?」 「…………うん」  リカルドの指が、そっと秘所を探り、確かめると、ゆっくり指を差し入れていく。 「ほんとだ。もう三本入る」  秘所から指を抜くと、リカルドはとても嬉しそうに私を抱きしめてくれた。 「ごめんね。身体が高まれば大丈夫と思ってたけど、やっぱり気持ちが大事だったよね」 「……ううん。リカルド、私の気持ち、すごく、ちゃんと考えてくれてた」  だから。覚悟を決めて、耳元でささやく。 「もう、大丈夫」  リカルドの動きが止まった。しばらくして、ようやく口が開かれる。 「……いいの?」  なんだかかすれた声。ずっと私のことばかり気づかってくれていたけど、リカルド自身もきっと、緊張してるんだ。 「うん。リカルドなら、いいよ」  少しだけこわばった表情をしていたリカルドに、やわらかな笑顔が戻った。
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