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「その、初めての朝は特別っていうのと、これから俺も働くから朝からいちゃいちゃできる時間は残念ながら制限されるなあ、くらいの意味だったんだけど」
リカルドが更にぎゅっと抱きしめてくる。
「予想外に、今後も朝からいちゃいちゃしていいお許しを得られたし、ずっと一緒に過ごすことも明言してくれて、俺、めちゃくちゃ嬉しい!」
「わ、わ、違うから!」
恥ずかしすぎて、じたばたとリカルドから逃れ、タオルケットを体に巻きつけてベッドの外に出る。
「あじゃー、逃げられた」
「も、もう! リカルドも起きてよ! シーツとか洗濯するし!!」
「シーツ……あ……」
シーツの洗濯なんて、単にこの状況を打ち切る口実だったんだけど、リカルドの微妙な表情を見て、別の意味にもとれると気づいてしまった。そして、途端になんだか、脚の間の違和感が気になり始め、真っ赤になってしまう。
「そ、だね。染みが残ったら、あれだしね……」
「うわあ、もうやだーーー!!!」
リカルドはくすくす笑いながら夜着の下を履き、ベッドから出てきた。
「ごめんね。恥ずかしがってるジュリエッタがあんまり可愛くて、思わずちょっとからかっちゃったけど、困らせる気じゃなかった」
「もう、恥ずか死にそう……」
「恥ずか死に……ちょっと萌えるけど、ジュリエッタに死なれたら困るなあ」
「うう……」
「これから、朝のいちゃいちゃなんて、いくらでもできるしね」
「で、できない!」
「えー? お許しくれたじゃーん?」
そう言って、リカルドはちゅっと私の唇をついばんだ。
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