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ハナと菜美子
夕食を済ませた後、菜美子の寝室に布団を運び菜美子とハナは並んで寝ることになった。
ハナは布団をひくのを手伝いながら菜美子に話しかけて来た。
「菜美子さん、今日は本当にありがとうございました。泊まらせて頂くことにもなって……。信治さんとのせっかくの2人きりを邪魔してごめんなさい」
「大丈夫ですよ。気にしないで下さい。東京に着く頃には暗くなってしまうでしょう? ハナさんみたいに若い子に外を歩かせるなんて出来ませんよ。それから信治さんとはいつも一緒にいて、2人きりには慣れているので、たまには他に人がいるのもいいかな? って思うんです。2人はもちろん良いんですけど、他に人がいるのも楽しいですし」
ハナは少し安心したらしく、にこにこしながらお礼を言った。
「ありがとうございます。本当にあなた達がとても親切な方達で良かったです」
10時すぎにはそれぞれ寝ることにしたが、菜美子とハナは布団に横になりながら話していた。
「ハナさん、ちょっと良いですか?」
「はい、なんですか?」
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