夜の帳に星の降る ※

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 ぱん、ぱん、という肌と肌がぶつかる音が響く。それまでの抑制をかなぐり捨てたロレシオは、エルゼを本能のままに愛した。 「あ、ひっ……! ああああーッ!!」  一際甲高い嬌声をあげ、仰け反って逃げようとするエルゼの尻を、ロレシオが掴む。 「逃げるな」  抑えた声がそう告げた途端、ロレシオはエルゼの膝の裏を抱くようにして身体を密着させ、さらに奥へと自身を突き刺した。 「はっ、……ああっ、あぁああ――っ……!」  一気に絶頂に達し、エルゼの腰が無秩序にガクガクと上下した。限界まで潤んだ肉孔が、はち切れんばかりの肉胴を絞り上げる。ロレシオも堪えるような呻きを漏らし、エルゼをかき抱いた。  エルゼは幾度となく絶頂した。ロレシオは情け容赦なく己の欲望を打ちつけ、快感の極みまで上り詰めたエルゼが降りることを決して許さない。身体の隅々まで感じるところを暴かれ、愉悦を教えこまされたエルゼは、とめどない快感の波にさらわれて、そのたくましい腕にしがみつき、何度も愛する人の名前を呼んだ。そのたび、ロレシオの動きはますます激しくなった。 「エルゼ……、ああ、愛しいエルゼ……」
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