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炎刀、氷雪刀、雷刀、風切刀。挙げればキリがない。そもそもの力は刀の大本である玉鋼が宿している。
俺は刀を生み出すとき、その鋼が持っている最大限の威力をイメージしながら、熱し、打ち、研ぐ。
その神経が研ぎ澄まされるほど、出来上がる刀の魔力は絶大なものとなる。
なぜ今、俺のような魔鍛冶が必要なのか?
答えは単純。戦う者がいるから。守るべき者があるから。
この世の中には人間の他に動物、植物、昆虫、様々な生き物が生息している。人にとって役に立つ生物ばかりではない。
命の危険を脅かす厄介な物も少なからず存在している。その最たる物が怪物、魔獣と言われる輩だ。
一歩町から出れば、そこは奴らの住まう領域になる。どこでどうして誕生したのか、俺は知らないが、人は今、分厚い防壁に囲まれた塀の中でしか生きられない。俺が生まれる前から、ずっと。
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