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怪物、魔獣に対抗すべく、俺たちは武器を取った。鉄や火、水を駆使して戦うものの、奴らは普通の動物とは違い、相当頑丈のようだ。中にはそれらの攻撃が効かない奴もいるらしい。
そこで俺たち魔鍛冶が生まれた。元々は刀や槍を作る職人だったが、石の中の秘めた力を引き出す者が現れたのがきっかけだった。その人の作り出す武器は、時に炎で焼き尽くし、時に魔物を氷漬けにした。
人々はすがった。特殊な石と、それを武器にできる職人たちを。今ではそれらを大量生産するべく、国を挙げての体制が取られているが、俺はそれには属していない。
刀は神聖なるもの。大量生産した刀に、相応の力が宿るはずがない。
俺が作るのは、魂の入った唯一無二の刀。自然の力に敬意を払い、その力を少しだけ借りて、人々の命を守る刀だ。
1つ1つの工程を納得するまで仕上げ、念を込めながら打ち、研ぐ。そうしてできるのだ。一級品の刀が。
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