間取り

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話を進める上で、まずこの家の全体像から説明したいと思いますす。 スマホでご覧の方は見にくくてすいません(T T ) 何となくかも知れませんが、土地が『くの字』に折れ曲がっているのが分かるでしょうか? ※私が適当に測量したので、少し(かなり)ズレているかもですが。 この土地がヘンな形をしている……というのが、この家が元々抱えていた難点なんです。大きく言うと門側が南になるのですが、角度が悪くて太陽光をうまく屋敷内に取り込めないですし、坪数の割に建物面積が稼げないという。 6f9ee66e-d692-42d2-9094-652a2b5ab268 つづいて、こっちが1Fの間取りです。 これも私が適当に採寸してCADで図面化したものです。 28723e13-264e-444a-b0a7-be7bef3603f7 うわ、ほぼ見えない(T T ) スマホの方は拡大してみてください。 そして2F。 16048c03-c004-4777-90d3-23034c44d989 こっちは何とか見えるかな? 何というか……注文住宅ってそういう性質をどうしても背負うんですが、建てた住人の思想というかクセが強く出るんですよね。 42年前、最初にこの家を建てた住人は、どうやらかなり封建的なというか家父長的な性格の強い人だったようです。 『主』と思われる住人の居場所が『1Fの客間・和室』、仏間と掛け軸の間があることから寝室だったと思われる2F、そして1F奥の『書斎らしきスペース』と3箇所も用意されています。よほど家中で権力があったのでしょう。 私の親もそうでしたが『日本的なお屋敷』というものに強い憧れがあったことを伺わせるというか、1Fに(かなり強引に)桜の木を用いた床の間がありましたし。 反面、それらの我を通したが故に洗面台がキッチンの真横に居並ぶという不思議なことが起きてますし、洗濯機は勝手口を潰して無理やり設置、風呂はワンルームマンションのユニットバス並の狭さというアンバランス。また、この家で最も日当たり条件のいい場所に『トイレ』と『廊下』があるという(笑 何故この家がボロボロで放置されたのか、何で私が手入れ始めたのか、まずはその略歴からお話したいと思います。
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