捕まえた

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捕まえた

漫喫から五百メートル。交差点でそれは爆発した。おおかた、レイナの恵方巻を食ったんだろう。気の毒に。俺は猫を抱いて交差点まで歩いた。ああ、シボレーは大破している。まだローンが残っているのに。レイナはワナワナ震えている。もとはと言えばおまえが作った爆弾だ。同情はしない。した振りはするけど。 「もう逃げらんねえぜ」 まだ息のある漫画家にそう言ってやった。 「い、意味わからん!」 「そいつは監獄でゆっくり考えろ。こんどは真っ当なマンガでも描いてな。『 刑務所のんびりスローライフ』、なんていいんじゃねえか?」 「クソくらえ」 さあ仕事は終わった。今日もビールがうまいだろう。これが俺ら賞金稼ぎの生活さ。暴力と自由と、そして金。ほかになにがいるんだ?なあ。 391c8e0e-5c2c-4e12-ac4a-8aa26f0bae18 おわり 続きはまたいつか…いやないから
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