第3話「ラビットケージの行方」

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森川ミアがゲームをしていく覚悟を決めた頃…参加者の1人である「坂松菜奈」はどの座席の半券を買うか少し悩んでいた。というのも…ラビットケージが座りそうな座席に対して坂松が手に入れられた半券の枚数が極端に少なく…かなり予想して何処に座るか?を予想しなければ…このゲームでは勝てない為だ。 坂松菜奈「心の声(ラビットケージが買う可能性のある半券は372枚…その中からラビットが座りそうな場所は?)」 坂松菜奈「心の声(LかMの25番か26番)」 坂松菜奈「心の声(ただこれは私の予想だから何処かに確証がある訳じゃない)」そう心の中で呟くと坂松は現在手にしてる映画の半券の枚数を数え始める。 坂松菜奈「心の声(1‥2)」 坂松菜奈「32枚か?」坂松はそう呟いて空を眺める。坂松が現在持っているチケットは友人や知人に駆けずり回って手にした映画の半券である。 この半券は1枚1800リラであり×32の=57600リラ分である。坂松はこの32枚という限られた半券でラビットケージが何処に座るかを当てなければいけない。もちろん半券を買い足しても良いが…坂松は買い足さなかった。何故…彼女がここで半券を買い足さなかったか?は後にわかる事になる…が今は言わないでおく。 ちなみに坂松が取った作戦は…A~Pまでの24番を縦に16列とA~Pまでの27番を縦に16列埋める作戦である。 この配置なら彼が…映画館に入れば20番台の何処に座っても…坂松が勝てる。ただ一つ問題がある。映画の上映時間である。坂松が買ったのは最も人が活動しやすい15時10分の時間。この時間帯の映画にラビットケージが入室しなければ…坂松が買った半券は全て無意味になるのである。 ちなみに以下が6本の映画の上映時間である。 A(10:00)B(12:35)C(15:10) D(16:45)E(17:50)F(20:30) 坂松菜奈「何とか当たると良いけどあとは運次第か?」坂松はそう言うと…ミルクティーを飲む。
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