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その頃…淺谷は突然の出来事に困惑していた。
「美怜すまない!!!?」そう言って頭を下げるのは淺谷の夫である翔平である。何故?夫が自分に対して謝罪しているのか?わからない浅谷はかなり動揺していた訳である。
美玲「ど…どうしたの?翔平くん」
翔平「映画の半券…買えないんだ?」
美玲「何で??」
翔平「それは…」
美玲「誰かと寝たの?」淺谷にそう聞かればつが悪そうな顔をする翔平
美玲「そうなんだね?相手は誰?あっちゃん?あっちゃんが相手なの?ねぇ!翔平くん」
翔平「……」
美玲「何とか言ったらどうなのよ!!?」
翔平「悪かった…!!?」そう言うと翔平は…足早にその場を立ち去って行く。浅谷は翔平のその背中を苛立ちながら見送ると…机を少し殴り付ける。
ドンっという音が響いて…不意に涙が零れ落ちそうになる。
その様子を傍から見ていた1人の女が浅谷に声をかける。
??「あっはは(笑)みれいちゃんやられたね?」
美玲「なに?わざわざ私を笑いに来たの?」
??「そんな事ないよ(汗)ただ僕はみれいちゃんにこれを渡す様に頼まれただけ」そう言うと女は1枚のメモを淺谷に渡す。
美玲「…」淺谷は無言で受け取るとメモの内容を確認する。
美玲「松田さんはもう110枚の半券を??どんなマジック使ってるんだろう?」
??「さぁ~ねぇ!それは僕にもわからない。それより…今回はどうなんだい?」
美玲「どうって…??別にいつも通りの方法で勝ち上がるだけよ」淺谷はそう言うと…紅茶を飲み干す。
??「ふーん??なるほどねぇ?それより追わなくて良いの??よっぽどまずい事案に巻き込まれてるみたいだよ」
美玲「貴方には関係ない事でしょ!!?」そう言うと淺谷は少し声を荒らげその場を立ち去って行った。
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