6人が本棚に入れています
本棚に追加
巡り行く人生
先日、長男が初めての孫の内祝いを送ってきてくれた。
私と夫は少し離れた長男の家まで孫を見に行ってきた。
おおきな女の子だった。
長男夫婦は34歳。経済的にも落ち着いたところで子供を産むと言うのは良いことなのだと思った。
そこに持ってきて、長男の勤めている会社は外資系という事もあってか、育児休暇をきちんと取ってほしいと会社から頼まれたそうで、10月まで育児休暇をとるそうだ。
日本も変わってきたものだ。
私の初めての孫は間違っても美人と言うにはまだ、人間っぽくもなく、まだ2か月半なのに7kgもある大きな赤ちゃんだった。
もともと子供は産まないと言っていたのに、なんで作ったの?なんてハラスメントと言われるようなことも聞いてみたが、さらっと
「いや、子供のいる生活もいいかと思って。」
と、帰って来た。
育児休暇が始まったが、赤ちゃんの母乳の授乳は結局お母さんのワンオペになる。まだ頻繁に飲ませる時期なので、長男は他の家事や、授乳じゃない時の赤ちゃんのお世話を担当しているそうだ。
たとえ育て方や方法が変わっても。
輪廻転生。
人は生まれて、やがて死にゆく。
ぐるぐると、追いかけて追いかけても追い付けなくて前を走る人が死んでゆく。
そして、次には自分が追いかけられる番になる。
孫がどんな人生を歩むかはわからないが、子供を産もうが産むまいが、世界の人たちはみんなその輪の中に入っている。
ぐるぐるぐるぐる。
みんなで手をつないで生きていかれたらいいのに。とふと思った。
【了】
最初のコメントを投稿しよう!