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ソユンの首に赤い痣のような物がある。 キスマークに見えるソレは一体なんだろう? 「ちょっと見せて」 「いーけど」 「んー、擦れた?掻いた?」 「どうだろう?」 「ソユンヒョン、さっき掻いてた」 「さすがトユン。良くみてるね」 「たぶん、衣装だと思う」 「そー言えば、痒かった」 「今は痒くない?」 「うん」 「よし、隠そう。ジョンさん!ソユンの首お願いします」 キスマーク疑惑は隠すが勝ち。 非ぬ疑いを持たれるのは、得策じゃない。 ジョンさんは、手際良くソユンの赤い痣を消していく。 しばらくすれば赤みは引くだろうけど、時間をかける訳にはいかない。 『ソユン、念の為ネックレスは外して』 『なんで?』 『化粧が落ちるのを予防する為。ジャラジャラつけてると、摩擦が起こるからな』 『はーい。1個なら良い?』 『短いのなら』 『分かった』 ジャラジャラ男は、今日もネックレスを何本もしているからね。 鏡で自分を見ながら、ネックレスを外していく。 残ったネックレスは、トユンとお揃いのヤツだった。 「アンジュ。コレ持ってて」 「預けておけばいいじゃん」 「コレはボクのだから。衣装のと混ざったら困る」 「私も預かりたくない!無くしそうだし」 ソユンのアクセサリーは可愛いくない値段だもん。 嫌だよ。
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