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やっと部屋を出れた。
はぁ、マジでなんだかなぁ。
フォローも出来ない程、自分本位過ぎるよ日本支社。
バタバタとスタッフが動いている隙間を移動しながら、ジュンさんを探す。
逃げやがって。
面倒を押し付けられた事、忘れないからね!
講堂を出たすぐ横の部屋にジュンさんを発見した。
クォンさんやその他、本国スタッフが沢山いる。
そして、それらの人達の眉間には、深い川が刻まれている。
どこもかしこも問題発生中らしい。
『ジュンさん!』
『真木、良いとこに』
『良いとこにじゃないですよ。押し付けたましたね』
『面倒だからな』
『ジュンさんの手があくまで待つらしいですよ』
『はぁ?断っただろ』
『聞く耳持たずでしたよ』
『クォンさん、やっぱり日本支社はいらないよ。手間ばかり掛けさせやがる』
『それを言われたら同意するより他ない。全く使えない。支社長に釘をさしたのに。真木さん、とりあえずHeavenの控室に行ってください。その後、また通訳をお願いします』
『通訳はイヤです。とりあえずHeavenのとこに行きますね』
『必ず戻って来てください!』
あっちもこっちもドタバタらしい。
一つづつ片付けるしかないけど、Heavenが呼んでいる?
それともソユン?
どちらにせよ、面倒な事なのは間違いない。
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