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「無くしたくないし」 「分かりました。バッグに入れとくね」 バッグからハンカチを出して、ネックレス達を包み、またバッグへとしまった。 ソユンの首元にはトユンとのお揃いがかかっている。 一本だけになった首元は、シンプルだけど、逆に目立つ。 「違うのにしたら?」 「なんで?」 「思いっきりお揃いじゃん」 「アンジュとお揃いの方を着けたかった。我慢してるのに?」 「……ですよね。そちらで正解です」 「何を着けても、色々言われるんだから、なんでも一緒だよ。この衣装なら、こっちのヤツが合うし」 「うん。いつも通り、ソユンは完璧」 「キスの一つでもしてくれて良いけど?」 「二人きりなら」 「アンジュはヒドイよね。無理言うよね」 「ソユンの方が無理言うよね?」 「アンジュの方がヒドイ。あ、それより仕事って?通訳って?」 「ジュンさんの通訳をしてたの」 「ジュンシ?アンジュ関係ないよね?」 「関係は無いんだけど、通訳が必要だったみたい」 「アンジュの仕事はボクの側近」 「Heavenのね」 「ボクの専属」 「Heavenのね」 「あー、ほんとアンジュは冷たいよね」 「はいはい。ファンミーティングも残り僅かでしょ?」 「ワズカ?」 「ちょっとで終わりでしょ?楽しんでね」 「うん。アンジュ、ボクの事、みてて?」 「うん。いつも見てるよ」
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