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どんな時も、ソユンはキラキラと輝いている。
オンの時もオフの時も。
今はステージ衣装に身を包んでいるから、余計輝いてみえる。
準備をしながら、其々ボイストレーニングをしたり、ストレッチをしたり、パフォーマンスをより良いものへとする努力をしている。
私と軽口を叩くソユンも、ストレッチをしながら、身体を温めているし。
ファンミーティングだろうと、ステージには変わらない。
プロ意識が垣間見え、改めてHeavenと言うグループを尊敬した。
彼らを送り出したら、クォンさんのとこに戻らなきゃな。
あーあ、憂鬱だな。
「アンジュ?」
「ん?どうしたの?」
「それはボクのセリフ。大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ」
「ちょっと来て」
「どうしたの」
「内緒話。耳貸して」
ソユンが私の隣に立ち、ちょっと屈みながら私の耳元で囁く。
「ホテルに戻ったら、この続きしようね」
そう言いながら、私の耳にキスをした。
もう、本当にこの人は。
思わずキョロキョロしてしまう私。
それを見ながら、声なく笑うソユン。
「もう!」
「あー、早く帰りたい」
「ソユン」
「アンジュ、サランヘヨ」
『私も大好きだよ』
「んーーー!もう一回!」
「言いません」
不謹慎だけど、とっても幸せ。
隣に彼がいるだけで、幸せだと感じた。
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