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「すみません、真木さん」
「許さないですよ、クォンさん」
「そう言わずに」
「いいえ、本当に大変だったんですよ!」
「ですよね……」
ソユン達を送り出した後、クォンさんの元に戻り、日本支社の山崎さんと中野さんの相手をさせられた。
彼らの要求は、もちろん却下。
話はそれで終わりなんだけど、日本支社は引く事を知らないらしい。
結局、ファンミーティングが終わるまで、ごねられた。
日本支社が持ってきた仕事は、WEBマガジンの取材。
それもぶっちゃけ、大した事の無い仕事でさ。
横の繋がりで、広告代理店からお願いされた、接待みたいな仕事だったんだよね。
支社長は、ダメ元で聞いてみたら?みたいな軽い話だったみたいなんだけど、山崎さんと中野さんが変に解釈したらしく、日本支社代表的な感じで、ガツガツきたんだよ。
相手させられた私の身にもなってもらいたい。
あまりにも私が帰ってこないからと、ジュンさんが様子を見に来てくれたけど、日本支社の二人のヒートっぷりに、怒りを通り越し、笑いを堪えていたよ。
何を言っても、自分達の論を通そうとする姿に嫌気がさし、内容を精査すると言い、別途連絡する事で、帰ってもらった。
なんだよ。
だったら初めっから、そうしてよ。と愚痴る私は間違ってないよね?!
クォンさんの謝罪とかいらないし。
日本支社、もういらないよね。って話で終了だよ。
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