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「土屋さんは今の話を聞いて、納得した?」
「はい。嬉しいです。担当を持てなかった理由が分かって」
「そう、じゃ次は今回の事ね」
「本当に申し訳ありませんでした」
「謝る前に考えて欲しかったわ」
「すみません」
「真木、今回の件、こっちで引き受けるぞ」
「そうですね。こちらは時間がないので、伊坂さんと加賀美さんにお任せします。あと、サヨに厳重注意しておいてください」
「佐藤はオマエの担当だろう?」
「日曜日までは加賀美さんの担当です。私はこちらで精一杯ですから」
「分かったよ。ちゃんと釘さしとく」
「お願いします。じゃ、ミーティングの続きをするので、ご退出ください」
「はいはい。じゃ、伊坂さんと土屋はオレと神田さんの所な」
三人が出て行き、やっとトラワンのミーティングを進める事が出来た。
トラワンメンバーの状態や特徴を共有し、明日以降の動きを確認した。
最後に、セキュリティーカードを配り、必要なケア用品を手分けして持ち帰る事で終了となった。
ミーティング終了後、伊坂さんから明細の説明を受け、腰を抜かしそうになった。
驚く程の金額が記載されている。
「マジでこれ、貰えるんですか?」
「もちろん。遅くなってごめんね」
「今までだって貰い過ぎだと思っていたのに」
「これ以上を余裕でAGEから貰ってるから。真木ちゃんたちが実績作っていかないとね。これからも大変だと思うけど、頑張ってね」
頂く金額も評価の一部。
そう言われたけど、過大評価だと、やっぱり思った。
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