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『真木がケアしてくれるんじゃないの?』 『ケアスタッフは酒井と成宮です。私は通訳ですね』 『オレの担当は?』 『ユンビさんの担当は酒井です。あとシンさんも担当します。残りの方は成宮が担当します』 トラワンがホテルについたので、挨拶をしに行った。 酒井くんも成宮くんも緊張でガチガチになっている。 それとは対照的に、トラワンの皆さんはリラックスした面持ちで、珍しそうに私たちを見ていた。 『真木のケアがいいんだけど』 『申し訳ありません』 『なんで?』 『今後AGE所属アーティストの日本公演のケアをアスケアで担当させて頂く事になっておりますので』 『そうじゃなくってさ、真木がケアしてくれる訳じゃないって事?』 『はい。私はHeavenの専属ですので』 『オレ達の専属にはならないの?』 『はい』 『なんで?』 なんで、なんで?って幼稚園児か?!って言葉は飲み込む。 『契約で決まっていますので』 『その契約には真木がケアしてはいけないって明記されてる訳?』 『私の契約はHeaven限定となっていますので』 『会社でケアしてくれたじゃん』 『それは、アーティストの方々にオイルケアを体験していただく事を目的としていました。日本公演を行うアーティストの方々を限定としていましたし。私と佐藤で皆さんの身体の状態を確認させて頂いて、日本公演スタッフに共有しています』
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