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[プロローグ]楽しい推し活
皆さんこんにちは、今日も楽しく推し活してますか?
「今日も推しが尊い」
「可愛くて癒される」
「かっこよすぎる」
「一生動画見てられる」
「沼の底が見えない」
うんうん、ですね!
そうですよね!共感しかないっ!!
え、なんですって?!
「特に推しとかいない」ですって?!
それなら私を推してみませんか?
なんて冗談はさておき、そんなあなたにはまだ運命の出会いが来てないんですね♡
「推しとか最近よく聞くけどなんなん?」
と、距離をとっているそこのあなた。
すでに推しがたくさんいる、そこのあなた。
新しい推しというものは、誰にも平等に予期せぬ出会いとともにやってくるものなのです。
そう、それはある日突然やってくる!
気付いたら目で追ってしまう。
見つけたらドキドキする。
話したいのに上手く話せない。
その人につられて、笑顔になる。
その人を、幸せにしたい。
推しへの感情は、恋愛感情と紙一重。
でも、ほんの少しちがう。
推しの活動を見守って一喜一憂する日々は、自分だけの人生を楽しむより数倍潤います。
お財布は干からびますが、対価なのでしょうがありません。
と、たくさんのヲタクは自分を正当化して今日もせっせと働いています。
そして、仕事の疲れは推しで癒す。
なんて素晴らしき需要と供給の世界ッ!!!
コホン、すみません失礼致しました。
推しを語ると、ヲタクは話が長くなるのもあるあるなんですよね。さて、気を付けて本題にいきましょうか。
今回のラブコメに出てくる主人公は、そんな典型的なアイドルヲタクの20代後半OLゆりさん。
どうやら、熱狂的だったはずの推し活にひとつの区切りがついて、何事にも無気力になっているよう。
でも、恋愛と同じく別れと出会いは交互にやってくるのが人生。
これから彼女にどんな出会いがやってくるのか、楽しみですね。
このお話を読み終わるころには、推し活が未知の世界だったあなたもヲタク用語が身に付いているかも?!
それでは皆さん、楽しい推し活を♡
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