最強な南

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 勉強に夢中になると恋愛に疎くなる。彼は妹が彼氏が出来たときと同じ反応をしている俺を見て、肩に手を置く。 「岡田くん、ボクがいますから」  頼れるのか?そんな揺らいだ視線が隣の男子に伝わったよう。胸元にあるネームプレートを見て彼は、はぁぁーー、そうですかと両手をあげて左右に首を動かす仕草をして。 「2位の船岡康史(ふなおかやすし)ですよ。岡田くんにとって1位以下のクラスメートなんてノー眼中ですからね」  クラスメートの視線がうるせぇと向けられてくるので、彼はノートに広げて書き綴る。  岡田くんが恋にうつつになれば、ボクは万年2位から上がれるわけですよ。 「船岡くん、腹黒?」  隣の席の船岡くんは、俺の恋に協力してくれることに。 **** ピロピロリン♪  新たな仲間ができた。  船岡康史  噂を広めること拡散ならお任せを  岡田拓哉は迷う。  南に片思いしているのを知っているのは、両家の家族しか知らない。  メガネが光ってるから、俺の態度で片思い相手がいることはバレてるんだよな・・・・  ええい、言ってしまえ!!  
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