バラの花束

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店に1人になった私は、フラワーアレンジメントの勉強を始めた。 何か泉の役に立ちたいと思い、私は資格取得を目指すことにした。 花言葉も独学でいくつも覚えた。 お客様に寄り添いながら、一人一人にぴったりの花を選べる花屋さんになりたい。 それが今の私の目標だ。 しばらくブーケ作りの練習をしていると、店内を覗いている大学生くらいの男性が目が入った。 私は彼の様子を伺ってから、声を掛けた。 「よろしければ、ゆっくりご覧ください。」 「あ、はい。」 彼は緊張した面持ちで、店に入ってきた。 「気になるお花があれば、いつでもお声掛けください。」 「あの...」 「はい。」 私は笑顔で答えた。
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