第3話 日常に飽きたので料理作ってみた!

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第3話 日常に飽きたので料理作ってみた!

 てかなんで一昨日、町田さんはわざわざ家まで来ておかゆなんて作ってくれたんだろう。  もしかして....いやいやそれはないない。  あれだ! きっと幼なじみだし、そういう事だろう! 「お! 晴斗おはよ!」 「あ、晴斗さん。 おはようございます! お身体は大丈夫ですか?」 「あぁ! もうすっかり元気だよ」 「北沢くんなのに寝坊しないなんて珍しいね」 「1回くらいしかないだろ。寝坊したの。てか土曜日はありがとな!」 「きたっち!! 土曜日熱で寝込んでたんじゃないの?」 「あ、いや〜〜」 「町田さん、晴斗の家に結局行ったのか!」 「いや、連れ込まれましたぁ〜」 「ちょっ! 誤解されるような事言わないでよ! 町田さん!!」  そうだった。  町田さんは昔からたまに謎に誤解されるような発言をする人だったァァァ! 「はい、じゃあ!みんなバスに乗って! 先生座席決め忘れてたから勝手に決めときました! ごめんね」 「となりは悠樹か!良かった〜!」 「お! 晴斗か! 良い遠足になりそうだ!」 「だな!!」  と思っていたが、忘れていた。  俺、車酔いするタイプだということを。 「大丈夫か。晴斗。とりあえず寝とけ!着いたら起こすから」 「ごめん。ありがとう」     ◇北沢くんのハレ!◇ 「おーい! 晴斗着いたぞー!」 「ありがとう」  結構山奥なのか。  こんな大自然の中に来るの は久しぶりだな。  それより今日はカレーだ! 一体いつぶりのカレーだろうか。 「はい、じゃあ皆さん。各班テーブルに別れて紙通りに作ってください!」 「んじゃあ、どうすっか。晴斗お前、出来る?」 「まぁ、多少は」 「じゃあまずは肉とか切るか!」 「はいはーい! 私やる!」 「さや、お前に任せることは出来ない」 「えー! なんでよー」 「絶対危ないじゃん。お前だし」 「それもう悪口だよね!」 「じゃあ悠樹と三葉山(みはやま)さんは肉を先に切っといて。僕と月島さんは野菜とか洗ってくるよ」 「りょーかい!」 「じゃあ、月島さん洗いに行こっか。」 「あ、はい!」  とりあえず仕事を分担するのは出来たがめちゃくちゃ気まずい。  そもそも町田さん以外の女子と2人きりになることなんてありえなかったからだ。 「晴斗さん、あの2人をまとめられるなんて凄いですね!」 「あ〜、ただ普通の事をしただけだよ」 「凄いです! 私あんなに何か言ったりするのが得意じゃないので羨ましいです!」 「そうなんだ。 僕もそこまで得意じゃないよ。それに月島さん、こんなに普通に喋れてるんだから心配いらないよ」 「そ、そんな事ないですよ!」 「ナマケモノより倍に遅く洗ってたら終わらないよ」 「町田さんか。てかそんなに遅くないし」 「2人っきりで話にふけってる間にわちゃわちゃしてるよ」 「ふ、2人っきりって....そんなこと....」 「ちょっ! お前これテキトウに切りすぎだろ!」 「これはあーさーが切ったやつでしょ!」 「いや、これはお前のだろ! てかその呼び方やめろ!!」  やっちまったな。 完全に配役を間違えた。  しょうもない事で喧嘩するなよ。 「行こうか。月島さん。大変な事になる前に」 「あ、うん!」 「おーい。2人とも野菜洗い終わったから喧嘩してないでこっちも切って」 「「喧嘩なんかしてない!」」 「え〜」
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