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慰めるように頭を撫でられ、わかったと頷こうとしたが···自分で昔した時は昨日みたいに勃たなかった事を思い出す。
「私じゃダメ···!トイがいい、トイに触って欲しい···!!」
「えっ!」
また器用に赤くなったり青くなったりするトイを見つめ、ダメ押しとばかりにトイの手を胸に持っていく。
「トイ、いっぱい勃たせて···?いっぱい気持ちよくして···?」
小首を傾げておねだりすると、くきゅうと聞いた事のない音を喉から出したトイは、聞こえるか聞こえないかのギリギリの声で
「······夜、来る·····」
とだけ言って走って出ていってしまった。
またトイが触ってくれる。
さっきまで泣いていたのに涙はカラッと乾き、顔が赤くなる。
陥没乳首を治す為だとはわかっていても、やはりトイに触って貰えるというのはなんだか嬉しくて。
「私、まだトイの事好きなのね···」
幼い頃に消えたと思っていたこの想いが、しっかり胸に残ったままだったのだと実感した。
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