1.まだ見たことのない“頂”を求めて

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大量に来ていた婚約の申込みも少しずつ減り、今ではとうとう来なくなってしまって。 「でも、結婚してから騙されたと言われても困るし、婚前交渉で笑い者にされて噂でも流されたらそれこそもう結婚なんて出来ないしー!!」 ベッドにダイブし足をバタバタさせつつギャーギャー騒いでいた時だった。 コンコンとノックの音が響く。 「どうぞ」 と声をかけると、入ってきたのは幼い頃から一緒に住んでいるトイだった。 「あら?トイ珍しいわね!」 トイは代々ランス家に仕えてくれている執事の一家で、私の2つ上。 年の近い私の遊び相手兼侍従だったが、丁度15歳くらいの頃に兄付きの侍従となり、今では探さないと会えなくなっていて。 「本日はルーイ様が旦那様と視察に行かれましたので、少し手が空いていた私がお届けに参りました」 どことなく冷たいような言い方で渡されたのは一枚の招待状だった。 「これって···」 「3ヶ月後に開催される夜会の招待状でございます」 それは王家主催の大々的な夜会の招待状だった。 “これが最後のチャンスかもしれない···” しかしその為にはこの乳首をなんとかしなくてはならない···!
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