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と言ってくれる。
「夜会まで毎日来てくれる?」
と聞くと、真っ赤になったトイは物凄く歯を食い縛りながら頷き、その日はそのまま部屋を出て行った。
乳首は相変わらず翌朝には陥没していたが、陥没しているからこそトイが来てくれるんだと思うと前より嫌いではなくなった。
その代わりキスしそうな距離に何度なってもトイはキスをくれなくて、それが凄く歯痒く感じた。
「でも、無理をお願いしてるのは私の方だから···」
約束通りトイは毎晩来てくれ、私の乳首は日に日に敏感になり、少しの刺激でもすぐに勃つようになっていた。
そしてその分約束の夜会も近付いて。
「お嬢様、とてもお美しいです」
そう言われ鏡を見ると、紺色のドレスに身を包んだ自分の姿がそこにあった。
「アクセサリーはどれにされますか?」
「·····今日はルビーのアクセサリーにするわ」
トイに触れて貰えるのは夜会まで。
行き遅れている私は今日の夜会で必ず相手を見つけなくてはならなくて。
“それでも、アクセサリーくらいはいいわよね···?”
こっそりトイの色を身につけ馬車に乗り込んだ。
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