4.期待させられたのだから、期待してあげましょう

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「近すぎてその、ちょっと苦しいなぁ~なんて思ったり···」 暗に離れろと言ってみたが、その言葉のチョイスが悪かったのか、いや、メリーが何を言ってもその結論に持っていく気だったのかもしれない。 がっしり腰を掴んだままのその男性はわざとらしく 「それは大変だ、少し風に当たりましょうか」 と、そのまま裏庭に連れ出そうとしてきて。 いやいやいや、ちょっとちょっと!? これ、マズイんじゃないかしら!? なんとか抵抗しようと足を踏ん張っていると、なかなか進めなくて痺れを切らせたのか 「その年まで未婚で婚約者もいないってことは相当遊んでるんだろ?俺とも遊ぼうぜ?」 とあからさまな事を言い出した。 「·······は?」 そのあまりな物言いにギョッとしたメリーは呆然として、思わず口を滑らせる。 「違···っ、わた、私が結婚してないのは乳首が···っ」 慌てて口をつぐむがもう遅くて。 「何?乳首触って欲しいんだ?」 と言いつつメリーの胸を鷲掴んできた。 その瞬間想像以上の嫌悪が全身に走り、全力で突き飛ばす。
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