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「近すぎてその、ちょっと苦しいなぁ~なんて思ったり···」
暗に離れろと言ってみたが、その言葉のチョイスが悪かったのか、いや、メリーが何を言ってもその結論に持っていく気だったのかもしれない。
がっしり腰を掴んだままのその男性はわざとらしく
「それは大変だ、少し風に当たりましょうか」
と、そのまま裏庭に連れ出そうとしてきて。
いやいやいや、ちょっとちょっと!?
これ、マズイんじゃないかしら!?
なんとか抵抗しようと足を踏ん張っていると、なかなか進めなくて痺れを切らせたのか
「その年まで未婚で婚約者もいないってことは相当遊んでるんだろ?俺とも遊ぼうぜ?」
とあからさまな事を言い出した。
「·······は?」
そのあまりな物言いにギョッとしたメリーは呆然として、思わず口を滑らせる。
「違···っ、わた、私が結婚してないのは乳首が···っ」
慌てて口をつぐむがもう遅くて。
「何?乳首触って欲しいんだ?」
と言いつつメリーの胸を鷲掴んできた。
その瞬間想像以上の嫌悪が全身に走り、全力で突き飛ばす。
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