最終話.例えまた陥没したとしても君ならば

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「トイの···赤、選んだの···っ、私もトイが、すき、だから···っ」 浅い呼吸の合間にそう伝えると、ルビーのような赤い瞳を真ん丸に見開いたトイと目が合って。 そのまま深く深く口付けを交わし、さっきよりも激しく下から突き上げられる。 「ひゃ、はぁん、トイぃっ、何か、何かキちゃ、んんんっ」 「すげ、ナカめちゃくちゃ締まる、うわ、も、イく···!」 ドプドプとナカに放たれた熱を感じてお腹を擦る。 「メリー?」 「トイのでナカ···熱いよぉ···」 ぐきゅきゅん、とやはり聞いたことのない音を喉から出したトイは、ため息のような深い深い深呼吸を繰り返し、乱れさせた服をササッと戻した。 「煽らないでって言ったのに···馬車が着いてなかったらヤバかった···」 そう言われハッとすると、いつの間にか停まっていた馬車に慌てる。 いつの間に停まったのかはわからないが、ノックもされずドアも開かれなかったという事はナニをしていたのかバレている···? 真っ赤になったメリーとは対照に顔色を青くしたトイは、ゆっくりドアを開け、メリーをエスコートしつつ馬車から降りて。
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