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2.乳首が勃つということは
後退るトイに逃がすかと必死でしがみつき説得を試みる。
「3ヶ月後の夜会までに出せるなら出したいのよ!」
「俺は兄だって言ってたじゃねぇか!兄にち···乳首なんて触らせるのかよ!?」
「トイは兄様じゃないし、こんなことトイにしか頼めないのよ!」
「だ、だからってわかってるのか!?刺激って直接見たり触ったりされるって事だぞ!?」
赤くなったり青くなったりするトイの顔色を見ながら、“刺激”とやらを想像するが。
「····トイなら、嫌じゃないかも···?」
不思議と嫌悪感がなくて自分でも首を傾げてしまう。
そしてそんな私の発言に絶句したトイを自分のベッドに引っ張って。
「今日兄様と父様視察に出たんでしょ?だったらまだ時間あるわよね?」
そっとトイの手を服の上から自分の胸に当ててみる。
····うん、やっぱり嫌じゃない···
自分の胸元にあるトイの手をまじまじと見ていると、呆然としていたトイが突然ビクッとして手を外そうと思い切り後ろに引いた。
しかしトイの手をしっかり掴んでいた私ごと引っ張られてしまい、トイの上に乗っかるような形でベッドに倒れ込む。
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