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“そういえば、閨の本に男の人の顔を胸で挟むってあったわね···”
服があるので挟むのは無理だが、少しでも効果はあるかも?と、胸をトイの顔にずっしり乗せながら「お願い、トイに断られたら後は知らない人にお願いするしかなくなるわ···」と言ってみた。
頼める知らない人なんて当然いないし、知らない人に見せるくらいならそもそも婚約者にワンチャン見せる方がずっといい為、トイを説得するただの方便だったのだが···
思ったより効果覿面だったようで。
うぐぐと唸ったトイは、大きくため息を吐きながら渋々了承してくれた。
「やった!約束よトイ!私の胸を頼むわね!?」
そう念押しする。
「あぁーーーこんなのあり得ねぇけど他の人とかもっとねぇーーー!」
ベッドに頭を埋めながらくそ、と呟いたトイは、
「嫌だったらすぐに言うんだぞ?」
と念押ししつつ、下から持ち上げるようにそっと胸を揉んだ。
「乳首を勃たせるには胸ごと揉む必要があるのね」
別に嫌だからではなく、なんとなくそう言っただけなのだがわかりやすいくらいに肩を跳ねさせたトイ。
「そ、そりゃまぁその!感度とか!あるからな!」
と言いつつ、
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