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桐壺の更衣(きりつぼのこうい)
父は大納言であるが、今はいない
寵愛は桐壺一人にあつまる
母親はものの分かったえらい人で
この娘のために肩身の狭いことのないように
常にこころがけ 後家の悲しさは心細い場合も
ないでもなかった
この時の彼女の位は女御といい
更衣ということであった
陛下と桐壺の更衣の間に一男子が生まれた
美しい玉のような皇子であった
若宮を知っている者は美しい容貌うあ怜悧な性質に皆驚いていた
死期の迫った桐壺の更衣
「死期のせまった わらわと思うと ただいまのお別れの苦しいことは
いいようもありません わらわは 生きたい 生きたい」
陛下は若宮をリーダーにしたいので学問に力を入れさせた
「元服の上は 源氏の姓を与えよう」
源氏の君は ひかる源氏となって
世界へと羽搏いていった
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