第二話

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 在宅ということは、出かける必要が無い。これは良い求人では。ベッドから起き上がった天宮は、求人内容の詳細に目を通す。通える範囲。業務も自分に合っていると感じた。  「面白い小説を探し出す仕事、か」  すると、高校時代の頃を思い出した。その日、あることをきっかけに、天宮は授業をサボり、早退したのだ。その帰り道。ある小説家の言葉がフラッシュバックした。  『面白いって、なんだろうね……』  あの時の出会い。それを思い出した天宮は思った。このバイトは、自分でもきっとできる、と。  「これ。どうやって応募するんだろう」  サイトからの応募方法を調べる天宮。どうやらサイト上で、履歴書が作れるようだ。  「よしっ」
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