オイカケババア
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あと少し。 もう少し。 次の角を曲がって、信号を渡れば家が見えてくる。どうか青信号でありますようにと祈りながら、清海は最後の力を振り絞って角を曲がった。信号は黄色の点滅。止まっている暇はなかった。車道へと飛び出した瞬間、急にがくんと膝が折れた。 前へつんのめり、地面にしたたかに膝を打ち付ける。ボキッと嫌な音がして、清海は見た。自分の足が、あのオイカケババアのような枯れ枝になっているのを──。
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