九尾の狐

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燃え尽きた結界の前に琥珀が立っていた 「あぁ琥珀王!申し訳ございませぬ 私の不注意が招いた事、何卒お許しください」 「我が妻 月華よ、お前のせいでは無い 無事で良かった」 「父上が来てくれた〜父上ぇ〜」 「琥珀これで良かったんだな?助かったぁ」 「健太良くやってくれた礼を言う 烈、凛みんな生きていて良かった 仁、よくぞ持ちこたえた 後は我と朱羅との一騎討ちじゃ皆下がれ!」 そう言うと琥珀は九尾の狐に変身した 琥珀の体は真っ白なフサフサの毛並みをしている 額に狐火の印、4本の足先が紅く9本の尾先も 紅くなっていた 体を囲むように、狐火がグルグルと 包み込んでいる 朱羅より大きく、目は鋭く朱羅を睨んだ 「朱羅よもう許さぬ!」 「ほう、我に戦いを挑むとは覚悟するがいい!」 2匹が身構えた時、稲妻が轟いた 決戦が始まった...... その頃、人間世界では、地震速報が出ていたり 世界各国で水害や地震、ハリケーン、竜巻 雹が暑い国に振り、火山が噴火と様々な天変地異が起きていた 「ムム早く始末しなければ、このままでは 人間世界が滅んでしまう」 「フフフそうだ、滅んでしまえばいいのだ!」 俺は大声で叫んだ 「頑張れ!琥珀ぅ〜」 琥珀は全身全霊の最後の一撃を食らわした 呪文を唱え鋭い槍の術を使い 朱羅をめがけ強烈な勢いの槍を飛ばした 「朱羅よ覚悟!無の世界で殺生石となれ!!」 槍は朱羅の心臓をグサリと貫いた 「グフッ!! おのれぇ琥珀!ぐおおおおおぉぉぉぉ」 朱羅の姿は徐々に突き立てられた槍から白い石に包まれ塊になりやがて、煙のように消えた行った 「勝った!!琥珀スゲェ〜」
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