九尾の狐

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静まり返った真夜中、ぼんやりと月を見ていた 喉が渇いた 「水を探すか」 古民家の中に井戸が有る 井戸と言えば、あの映画の女がが出そ気がした 「あれは映画じゃないか馬鹿らしい」 井戸のツルを引っ張った ギコギコとバケツがゆっくりと上がって来た 飲もうとしたが凄い異臭だ、到底飲める水では 無かった 「こんな井戸の水で生活出来るんだろうか? 水道があるんだろうな」 どこかに川があるかもしれない 無性に喉が渇く 「少し先に行ってみるか」 暫く歩くと滝の音が聞こえた そこに急いで行った 鬱蒼とした森の方から聞こえる 迷わないように、木に石でX印を付けながら 奥に進んだ 滝の音が大きくなってきた 「あった!水だ良かった」 岩をゆっくり降り下に着き、水を飲み顔も洗ってサッパリした 「ふぅ生き返った」 滝は勢いよくかなり上から流れ落ちていた
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