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嵐のような日の後
嵐のような梅雨だ。
翌日には収まるかとも思ったが、まだ雨は続くようだ。
昨日、夢に出てきた祖母。
タンスの中に手紙があった。
雨の日に運命の人に出会う。
今日も雨。
私は独身でいつ結婚するのかとか相手はいるのかとか聞かれる年齢になった。
「いつ運命の人に出会えるの?」
瓦屋の人が回っている。
いくつかのお宅で瓦が飛んで修理しないと大変らしい。
「お嬢さん、お宅は大丈夫そうですか?」
「ええ」
肌が黒く、日本人というより黒人のような肌をしている。
職業柄、日差しの強い日の作業が多いから肌が黒くなるまで作業しているんだろう。
「うちは大丈夫です」
「そうですか。無事で何よりです」
「お仕事お気をつけて」
都会とはいえない場所でのことだ。
頼める業者も多くない。
この人が当代の鳶職人ということになるのだろう。
愛想よくしておくに越したことはない。
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