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出会うのは霧雨のとき
あれから警報は解除され、大雨洪水から霧雨になった。
まだ地域で氾濫しやすい河川などには近づくのは禁止だ。
一人で河川のふちを歩いていた。
まだ、歩くのは危険だと思う。
声をかけようと近くに行こうとした。
その時彼の
傘が吹き飛ばされてしまったからひろってあげた。
「ありがとうございます」
「気を付けて。あとまだ河川のそばは危ないかと」
「仕事の一環です。今日は風が強いですから」
彼の頭に木の葉がくっついている。
「あ、髪に葉っぱが」
「ありがとうございます」
照れくさそうに笑う二人。
祖母にその人だよといわわれている気がした。
連絡先を聞いてみた。
「ええ、もちろん」
あっさりと交換してくれた。
仕事以外の時は印象が変わってかっこいいと思った。
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