クリエイターたちの物語

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クリエイターたちの物語

Xでも呟いたのですが、藤本タツキの映画『ルックバック』を観て号泣していた阿坂です。 こちら、知っている方も多いと思いますが、二人の少女が出会い漫画を描きはじめ、やがて袂を分ち……という短編ストーリー。 映画にすると45分程度です。 軽く感想を……と思ったのですが、私が説明しても感じたことの三分の一も伝わらない気がするので、気になった方はアマプラなどでご覧くださいませ。 何かに一生懸命取り組み、挫折した経験がある人にこそ刺さる作品だそうです。 (逆に刺さらない人には「そんなに絶賛するほど?」と思われるそう) 自分のKindleを振り返ってみると、『ルックバック』の他に、意外とクリエイター関係の小説や漫画が多くありました。 何かをつくり上げる、ということ自体にすでにドラマ性があるので、世に出る物語も多いのかもしれませんね。 以下はすべて漫画になりますが、有名なものからマイナーなものまで、簡単に紹介していきたいと思います。 【漫画】 ◼️ぱらり『いつか死ぬなら絵を売ってから』 最近5巻が発売されました。 主人公はただ趣味で絵を描くネカフェ暮らしの清掃員。その絵を「買わせて欲しい」と頼む妙な青年が現れて……というストーリー。 絵を描くことに加えて、これを人に「売る」という行為が絡んでくるのが大変興味深いです。 ちょっとブロマンスっぽい雰囲気があります。 ◼️竹屋まりこ『あくたの死に際』 原稿と鉛筆を片手に必死な形相で鼻血を出してる表紙を見かけたら、買わずにはいられない。 ダイレクトに小説・公募・小説家に関わる物語。 実生活で病んでしまった主人公が、かつて同じ文芸部だった後輩と再会。売れっ子作家になっていた後輩に焚き付けられ、新人賞のために再び筆をとる……。 執筆という行為に狂気的なものすら感じてゾクゾクします。 こっちも一部ブロマンスっぽい雰囲気はありながら、男性主人公の編集担当さんはとても可愛い女性で癒されます。 ◼️山口つばさ『ブルーピリオド』 実写映画にもなっていますね。 高校生の主人公が一枚の絵に魅せられたことをきっかけに、美大受験を目指す話。美大受験編と、美大生編に分かれています。 こちらのお話は以前エッセイでも紹介したことがあるので、詳しくは割愛しますが、主人公含めモノをつくることに向き合い葛藤する姿に、共感と羨望を覚えます。 ◼️猪ノ谷言葉『ランウェイで笑って』 ずいぶん前に読んだので詳細を忘れてしまいました←おい。 「パリ・コレ」モデルを目指す低身長な女の子と、「ファッション・デザイナー」になるのを諦めきれない男の子が、それぞれの夢を追いかけるお話です。 ダブル主人公ですが、ファッション・デザイナーになるために試行錯誤する男子サイドに、よりクリエイター魂を感じます。 ◼️横槍メンゴ『推しの子』 エブ経由でこの漫画の存在を知り、読んでみたら面白かったのでそのままKindle入りしました。 つい最近完結したようで、その結末には賛否両論あるものの社会現象を巻き起こした作品です。 ドラマ、演劇、漫画、シナリオ、あらゆる方面のクリエイターさんたちの裏事情と葛藤が楽しめます。 演劇・舞台を題材にした漫画だと他にも『アクタージュ』『累』『マチネとソワレ』なんかも面白かったです。 『アクタージュ』は王道、『累』はホラーチック、『マチネとソワレ』はいろいろぶっ飛んでます。演劇関係は役への入り込み方にある種、異様さを感じるのですが、それが読んでいて面白いのかもしれないですね。 こうしてみると漫画や小説だけじゃなく、音楽やスポーツ、声優や漫才なんかも創造的な面は必要になりますし、広義の意味でのクリエイターが登場するお話はそこかしこにあるようです(^ ^) さて、そんなことを真剣に語っている私は、今年中はもう小説を更新できないかもしれません^_^; 今書いてる作品だけで手いっぱい。 12月までにある程度文章にして、冬のうちに寝かせて整えて、2月〜春にはアップできればいいかなと思ってますが……。 その関係で本棚の作品が溜まりつつあり、いつもより読むペースが落ちてしまってますが、隙間を見つけて立ち寄らせていただければと思いますm(_ _)m 2024.11.16
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