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  さあ、走れ。追いかけるんだ。足を止めるな。進み続けろ。彼女が待つその場所へ。  おーっと、ここで彼は両膝をついて止まってしまいました。息が上がり、えずいております。  この場合、もし仮に彼が藍華さんを追うのを諦めてしまったときは失格となります。それだけは避けてほしい、彼女はそう願っていることでしょう。  果たして、尚樹さんは彼女を最後まで追い続けることができるのでしょうか。  あー! 今、ゆっくりとではありますが、彼がもう一度、坂の上を目指して進み始めました。歩くような速度ではありますが、一歩また一歩と進み続けております。懸命です。彼女を手放したくない、そんな思いが伝わってきます。 「頑張れ! 尚樹さん! 頑張れ! 諦めるな! 最後まで走り抜け!」  石川さんも思わず声を震わせております。  その姿は我々にも、そしてきっと視聴者の方々にも伝わっているはずです。頑張れ! 諦めるな! 最後まで、走り続けるんだ!
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