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「アイリス!」
「みんな! 今日は来てくれてありがとう」
一通りの儀礼が終わり招待者達の歓談が始まると、フローラとセリオン、ヴィーナスがすぐさまアイリスの元へ駆け寄ってきた。
3人とはすっかり仲良くなって、今では呼び捨て・タメ口で話す仲だ。今日の披露目の儀には中級神以上の神とその守護天使が招待されている。
「びっくりしたわよ! もう子供が出来ただなんて」
「ああ、本当だよ。だってまだ1000万年そこそこだろ?普通なら数倍、早くたって倍はかかるところだよ」
「それはそうですよ」
隣でアイリスに付き添ってくれているエレノアが、フッと不敵な笑みを浮かべる。
「だってセフィロス様は他の方だと数時間で終わるものを、アイリス様だと3日と離しませんから」
「「「え!?」」」
「え??」
フローラとセリオン、ヴィーナスの驚きの声にアイリスもまた驚きの声をあげる。
「アイリス、あなた見かけによらず意外と体力あるのね」
「体力ならアイリスよりあると思っていたけど、私でも3日はちょっとシンドいな……」
「セフィロス様とはかなり体格差があるのに、すごいですねぇ。なんだかお二人の愛を感じちゃいますっ!!」
アイリスの「え?」は「普通じゃないの?」と言う意味だったが、どうやら3人の「え?」は「信じられない」の意味だったらしい。他の神と番ったことなどないから分からない。
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