1. 夏の神

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「なので、ノクトがスケジュール管理に度々悩まされてます」 「そうだったの?!私、お仕事の邪魔していただなんて…」 「あ、それはご心配なく。アイリス様と番がったあとのセフィロス様の仕事効率は3割増になるので問題ないです。ただ、スケジュールに長い空きを作るのが難しいだけですので」 「それにしてもエレノア、こういう事を皆さんがいる所で堂々と大声で言わなくたっていいじゃない」  いくら神がこの手の話は天使たちより気にせず話すと言ったって、ちょっと恥ずかしい。 「ふっ、アイリス様。牽制ですよ、け・ん・せ・い」 「一体何を牽制しているの?」 「この所、セフィロス様への報奨のご指名が増えたので」 「あぁー。アイリス様とご結婚されてからのセフィロス様は、随分と雰囲気が柔らかくなりましたもんねぇ。冷たいからクールになった感じと言うか。もともと、もの凄いイケメンですから、下級神からの人気も最近は高くなってますよ」  ヴィーナスがコクコクと頷きながら言った。 「アイリス様以外の方のお相手なんて、セフィロス様にとっては面倒臭いだけ。なのでちょっと噂をばらまいて頂いて、指名するなアピールでもしようかと思いまして」  もう頭が痛くなってきた。セフィロス大好きなのは分かる。でも時々エレノアの努力の方向性がおかしくなるので困る。
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