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離縁だけはしたくない。
離さないで欲しい。
その為ならどんな命令にだって従う。
セフィロスにダインとの交流を断つように命令をされてから2週間程がたった。
モヤモヤとした気持ちが積もってきてどうにもならない。
これはセフィロスに対する不信感――?
何で指名してきた事くらいでそんなに神経質になるのだろう。セフィロスだって指名を受ければ応えているじゃない。
もちろんアイリスとしては他の神となんて絶対に嫌なわけだけれど、それにしたって何も急に縁を切れだなんて……! アイリスの傍には必ず虹の天使だっているし、滅多な事なんて起きるハズないのに。
――何を考えているの?
セフィロスは私のことを心配して下さっている。ただそれだけの事でしょう? 何故それを疑うの? 私よりもずっとずっと長く生きているのよ?
いつまでたっても私は、セフィロス様にとってみれば子供みたいなものね。
ふっ、と笑いが込み上げてきた。
自分だけがセフィロスを必要としている。
子供は親が居なければ生きていけない。でも親は子供が居なくても――私が居なくても生きていける。
頭の中がぐちゃぐちゃになってきた。
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