14. 永遠を誓う

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「も、もしお会いしたら……きっと、りっ……離縁されてしまいます」  もうこんな面倒事ばかり起こす女神など、いい加減愛想を尽かしてしまうだろう。  どんなに真面目で責任感が強く、実直な性格のセフィロスでもきっと手元に置いてはくれない。  迷惑だとは分かっていてもなお、妻と言う座に居座っていたい。同じだけの愛を欲しいなんて言わないから傍に置いて欲しい。 「そんな事を心配していたの? 仕方のない子ね」  嗚咽を漏らして泣くアイリスの背をリアナは優しく摩ると、ドアの向こう側に向かって話しかけた。 「聞いていたでしょう? アイリスをこんな不安な気持ちにさせるなんて、ほんと貴方って気が利かないわ!」  いつから居たのか。  セフィロスがドアの前に立っていた。 「アイリス、私が其方を手放す訳が無いだろう」  素直に頷き返せたらどれだけ良いだろう。  今はそう言ってくれても、気持ちなどすぐに変わってしまう。  永遠の愛を誓いあっても、天使たちが別れていくのを何度も見聞きしている。  何組もの神達が結婚の契りを切ったのを見てきた。 「私の言葉を信じられないか?」  セフィロスがアイリスの顔を覗き込んでくるけれど答えられない。 「それならこうしよう。リアナ、其方には証人になって欲しい」 「……良いわよ」  セフィロスの言葉にリアナは困ったような顔で笑い返した。
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