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島行きの切符を買ったときに列に並んでいるのが男性しかいなかった。
しかも、男性でも20代から5・60代ぐらいの男性しか見当たらない。
不思議に思い僕は列並んでいる男性に声を掛けてみた。
「あの、すみません」
「何でしょうか?俺になんか用ですか?」
「気になったのですが、なぜあの島行きの切符売り場には男性しかいないのですか?」
「もしかして君あの島のこと知らないのか?」
「はい、知りません」
「あの島は、女人禁制の島なんだよ」
「どうして女人禁制なんですか?」
「もともとあの島には、昔から女の子が生まれてくることはないんだよ。生まれてくるのはいつも男の子」
「どうして、男の子しか産まれないのですか?」
「どうしてかはわからないが、あの島には神様が祀ってある祠があってなその神様は女人が嫌いで女人禁制の島を作ったと言い伝えがあるんだよ」
「そうなんですね、でも女人禁制にしたら子供は生まれてこないはずでは」
「そうなんだけどね、あの島には子供が生まれるんだよ。男しかいない島なのにね。なぜかはわかないけど、神様が男らに女人と同じように子供を産むことができるようにしたらしい」
「そうなんですね。情報をありがとうございます」
「こちらこそ聞いてくれてありがとうね」
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