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第三話 儀式
「先輩、婚約ってどういうことですか?」
「実はな神崎、島の住民は島外から来た男を選んでその人と婚約することをこの島では儀式と呼ぶんだ」
「俺はこの島の儀式が嫌で島を抜け出したんだ」
「そんなことがあったんですね」
「先輩は、誰を選ぶんですか?」
「俺は選ぶつもりはないし、婚約するつもりもない」
「俺は、一生懸命仕事をしている姿の神崎が好きなんだ!」
それを聞いた僕と先輩は赤面した
それを見た島の住民たちは喜びの舞を踊っている者もいれば、「お祝いだ~お祝いの酒を持ってこい」と言う者もいる
夜になったときに先輩は儀式について詳しく教えてくれた
その内容は、島の民は島の外からやってきた一人の男を選び祠の近くで儀式(婚約)をし、神様に認めてもらい神聖なベッドで交わりその者の子を成すことで島の繁栄を保ったきたと先輩は言っていた
「先輩は、こんな僕と婚約してもいいのですか?」
「かまわない、俺はもとからお前が好きだったから」
そう言っている先輩はなぜかかわいく見えた
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