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私は雑炊を食べる手を止めて聞いた。
「お爺さん、今の時代は、何時代ですか?将軍様の名前はご存知ですか?」
お爺さんは、驚いた様な、怪訝な表情を浮かべ
「何時代だって?将軍様?どう言う意味じゃ!坊や」
「解らないのですか?だったら此処のお殿様は、誰ですか?」
「お殿様? 婆さんや、お殿様って何じゃいな?」
「わたしも、初めて聞いたの〜(*☻-☻*)
坊や、お殿様ってなんじゃいな」
「此処で一番偉い人ですよ。権力者です。居ないのですか?」
「一番偉い人って、婆さん。知っているかい?
それに、権力者ってなんじゃいな?」
「偉い人と言ったら、爺さんや。隣村の彦爺かの?
みんな、彦爺の言う事は、良く聞いとるからの」
「そういえば、彦爺の事だわ。彦爺の意見が、皆んな尊重しているからの。」
……彦爺さん?この村は年寄りの集まりか?……
不思議に思い、
「お爺さん、此処の村で若い人は、居ますか?
何人ぐらい住んでいるんですか?」
「若い人も多勢居るよ。何人ぐらい住んでいるかの?
あんまり解らんが、500人は居るじゃろう。知らんけど」
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