3人が本棚に入れています
本棚に追加
10
……一体この時代は、何時代かも解らない?感じ的には江戸時代だが
と、言ってもテレビドラマで見た風景を参考にしているのだが。
本当にこれは、現実なのか?夢では無いのか!……
私は自分のほっぺを摘んでみた、感じる。
摘んでいるのが、解る。
今度はほっぺを叩いてみた。思い切り叩いた。
パンっという音がした。
「痛い!」
「何をやっとんじゃ😕坊や。自分のほっぺを叩いて!」
と、お爺さんが不思議そうに見ている。
……夢じゃない。現実だ!どうしよう。何でこんな所に来たんだ。
あの時、長男を寝かせている時、何があったんだ?
思い出せ!何があった?………
……そういえば、あの時・・・・サイレンが鳴って・・・
何者かが私を・・・・連れ去った?
そんな馬鹿な?…………
「坊や、何を独り言を言ってんだい?
可笑しな子だよ。
家の事でも想い出したかい?」
と、老女に聞かれた。
「家のことでは無くて、僕が何故この場所に来たか解らないのです。それが悲しくて・・・」
と、言葉に詰まってしまった。
「そうかい、忘れてしまったんだね。可哀想に。
でも、そのうち思い出すよ。家からきっとお迎えに来るよ。」
最初のコメントを投稿しよう!