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「ふ〜ん(╹◡╹)」と納得の顔付きだ。 「ねえねえ、お父さん。鬼ヶ島って何処にあるの?」 「お父さんも行った事ないから知らない。 今度、カーナビで探してみよう」 「ねえねえ、お父さん。きび団子って美味しの?」 「美味しいよ。今度お母さんに作ってもらいなさい」 と、いい加減な返事をして誤魔化した。 「まだ、眠くならないの?お父さん眠くなって来たよ」 と、あくびをしてみせた。 「ねえお父さん。犬と猿って仲が悪いと聞いていたんだけど? 仲良くなったの?」 「キジさんが、仲直りさせたんだよ。きっと。」 「キジさんって、偉いね。僕の幼稚園にね。意地悪な子がいるの。 その子ね、友達のお菓子を取るんだよ。」 「ふ〜ん。そうなのだ。で、友幸はどうしてるの?」 「黙ってみてる。だって、あの子身体大きいし、喧嘩したら勝てないもん。」 「そうか、桃太郎の話はね。そんな悪い鬼をやっつける話だよ。」 「本当!悪い鬼をやっつけるの!」 と、目が輝きを増す息子。 ふと気がつくと、降り出した雨が、強く窓ガラスを叩いている。 時刻は午後の9:00を過ぎている。
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