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それは、不思議な体験だった。
気がつくと私の姿は小学校の低学年になっていた。
コナンの様に黒づくめの男に、薬を飲まされてはいない。
場所は見知らぬ場所。
舗装されていない道が続き、道幅も狭い。
空は綺麗に澄み渡り、気持ちが良いほど雲が無い。
周りを見渡すと、田園風景が続いている。
行き交う人の姿は、みんな和服だ!
「此処はどこだろう?見た事もない場所だ!
何で、子供になってしまたんだろう。きっと夢に違いない。」
と、私は夢の中で夢を確信していた。
夢と思えばこれから起こる事は、どの様な事でも受け入れられる。
と、想ったところで目が覚めた。
寝ぼけ眼を擦りながら、
「もうちょっと、寝させてよ。あの夢の続きが気になるよ。」
と、独り言を言いながら、あたりを見回した。
普段は、私の妻と息子がいるはずである。
だがそこに居たのは、見知らぬ老人と老女。
更に驚いたのは、私の身体は子供になっていた。
……これって、夢の続きなのか?え〜なに!……
と、心で絶叫しながらあたりを見回した。
「起きたかい。やっぱり、子供はよく寝るね。お腹空いただろう。
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